【コンサルタントを直撃!第3弾】佐藤貴洋に聞いた!最近の退職給付会計業務サポートとは?

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【コンサルタントを直撃!第3弾】佐藤貴洋に聞いた!最近の退職給付会計業務サポートとは?

まもなく3月決算の企業は上半期決算、IFRS適用や外資系企業に多い12月決算の企業は第3四半期の決算を迎えますが、期末決算や翌期の予算策定にむけて退職給付会計業務が気になってくるお客様もおられるかと思います。
また、前任者の異動や退職等で、今年から新たに退職給付会計業務の担当となった方や管理職の方は、期末にむけた業務に不安を感じ始めているのではないでしょうか。

さて、本稿では昨年からサービス提供を開始している「退職給付会計テンプレ3-SET」に関連し、お客様のサポートについて弊社のコンサルタントにインタビューを行う第3弾として、佐藤に話を伺いました。(インタビュアー:堀口 敬子)

 

佐藤さんがどんな仕事をしているか教えてください。

コンサルタントとして数多くの退職給付債務計算サービスのお客様を担当させて頂きながら、退職給付債務計算ソフト「DBO MASTER」やお客様とのコミュニケーションツール「iiCom」の導入・開発・メンテナンス等にも携わっています。

 

「DBO MASTER」や「iiCom」はシステム開発会社に任せきりにしているのではなく、システム開発、改修、保守にIICパートナーズのメンバーが深く関わっている点が特徴ですよね。 堀口敬子


そうですね。退職給付債務計算ソフトの開発に、私のようにお客様の対応を直接行っているコンサルタントやアクチュアリーが携わることは、他の会社ではあまりないと思いますね。

IICパートナーズのメンバーが計算業務に関連するシステムに深く関わっていることで、開発当初から社内のユーザーやお客様の使い勝手を意識したり、改修や保守を経たバージョンアップでより正確な計算システムを通じたサービスがお客様に提供できていると感じています。

また、コミュニケーションツール「iiCom」は、メッセージの送受信機能を備えたWebアプリで、メール添付形式によるファイル送受信よりも高いセキュリティ環境をお客様に提供しています。退職給付債務計算サービスをご契約のお客様は無償で利用でき、セキュリティ面の強化に加え、前年以前のやりとりも同時に確認できるという業務の進めやすさを考慮しています。

 

お客様対応をされていて感じている最近の傾向やトピックスはありますか?

お客様の異動等で担当者が変わった場合に、定型的な業務はある程度引き継ぎができているように見受けられます。しかし、会計処理は毎期と違う対応が必要なケースがあり、例えば、制度変更に伴う過去勤務費用の認識や、平均残存勤務期間が短くなったことによって、数理計算上の差異の償却年数を変更しなくてはいけないといった場合に、苦労されているなと感じますね。そのような、お客様だけでは気付くのが難しいところをサポートしています。

佐藤
佐藤さんが業務の引き継ぎ役を果たしているとも言えますね。

最近、弊社にお問い合わせいただく企業のお話を伺っていると、退職給付債務計算ソフトを利用して自社で計算していたり、企業年金に関するサービスのオプションのような形で、保険会社や信託銀行に委託している場合に、会計処理に負担や不安を感じていることが多くなってきています。
堀口
 


退職給付会計業務が属人化していると感じることが多い

担当されている企業での業務フローや進め方はいかがですか?


佐藤


退職給付会計業務の担当者だけが進め方を知っていて、文書化まではされていないと感じることが多いです。お客様が作られた退職給付引当金を算出するまでのExcelや、退職給付会計関連のファイルを拝見すると、代々引き継いでいる過程で、属人化してしまっていると感じることがあります。

属人化してしまうと処理が正しいのか検証しようにも複雑な数式が含まれていたり、シートの数が多かったりするのでかなり難しいですね。

確かに、退職給付会計業務を進めるうえでの、全体的なフローや定期的に見直すべき箇所、個社事情をふまえた会計処理等は、ほとんどの企業では文書化されていないように私も感じていて、これは弊社のお客様にも同じことが言えそうですね。 堀口敬子
 

会計処理も個社事情まで含めると各社違う部分があると思いますが、担当されているお客様をフォローしていることがあれば教えてください。

期をまたぐ給付の処理などは、結構二重計上しやすい部分なので細かくチェックしています。

また、予算策定時の会計処理では、年金資産を転がし計算するなどして、期末の状態に近づけてあげないといけないのですが、そこに気付いていない場合もありますので、お客様の実態を反映した、より良いレポートを提供するように心がけています。

最後に、今後の意気込みをお願いします。

IICパートナーズでもDXの推進を行っています。AIや他のテクノロジーがどんどん出てきていますので、これらを活用した業務の効率化や「iiCom」の導入を通じて、お客様とのコミュニケーションをより改善しつつ、付加価値の高い計算サービスを提供したいと考えています。

これから12月末決算の企業は期末にむけた計算のご案内が始まりますので、「iiCom」の使い勝手や感想など伺いたいと考えています。

 

佐藤 貴洋イメージ 株式会社IICパートナーズ 数理コンサルティング第2部
1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)                                

佐藤 貴洋

東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻修了。
大手ITコンサルティングファーム、大手生命保険会社を経て、退職給付債務計算、退職給付会計を中心とした退職金・企業年金分野に従事。
2014年にIICパートナーズに入社し、数多くの退職給付債務計算や原則法移行、IFRS導入、制度変更等に携わる。

 

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