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退職給付債務とは

退職給付会計を理解する上で重要かつ複雑な項目である退職給付債務について説明します。
退職給付債務のイメージを理解し、簡単な算定プロセスを通して理解を深めましょう。

退職給付債務とは、ひとことで「従業員等に対する退職給付の支払義務を現在価値で評価したもの」といえます。

退職給付債務の実質的な定義

具体的な算定式はここでは割愛しますが、ざっくりいうと、退職時の退職給付見込額のうち期末までに発生していると認められる額(=過去勤務期間分の退職給付見込額)を退職時から期末現在まで割り引いた現在価値として評価します。

「過去勤務期間分の退職給付見込額の現在価値」として算定

退職給付債務の算定式

勤務費用は「退職給付債務のうち当期1年分」というイメージです。 また、利息費用は「時の経過により発生する退職給付債務の利息」です。「期首(=前期末)の退職給付債務×割引率」により算定されます。
当期末における退職給付債務は「過去勤務期間における勤務費用および利息費用の累積」といえます。

退職給付債務 = 勤務費用と利息費用の累積

退職給付債務=勤務費用と利息費用の累積

退職給付債務は、退職給付見込額のうち期末までに発生していると認められる額を割り引いて計算しますが、この退職給付見込額のうち期末までに発生したと認められる額は、「期間定額基準」か「給付算定式基準」のいずれかの方法を選択適用して計算します。

期間定額基準とは、「退職給付見込額について全勤務期間で除した額を各期の発生額とする方法」です。
この期間定額基準による退職給付債務の算定プロセスは、下図のように3つのステップで表すことができます。

  1. 予想退職時期ごとに、退職率、予想昇給率、支払条件等を織り込んで、将来の退職給付額のキャッシュフロー(退職給付見込額)を予測
  2. 1. の額に勤続年数の比率を乗じ、期末までに発生していると認められる額を計算
  3. 2. の額に割引率を使って、期末まで割引計算

退職給付債務の算定プロセス(期間定額基準)

退職給付債務の算定プロセス(期間定額基準)

給付算定式基準とは、「退職給付制度の給付算定式に従って各勤務期間に帰属させた給付に基づき見積った額を、退職給付見込額の各期の発生額とする方法」です。 この給付算定式基準による退職給付債務の算定プロセスは下図のように3つのステップで表すことができます。給付算定式基準は、期間定額基準と異なり、ステップ1において、給付算定式から直接「期末までの期間に帰属させた額」を見積もっていることが大きな特徴といえます。

  1. 給付算定式に従って、期末までの期間に帰属させた額を見積もる
  2. 1.の額に退職率、予想昇給率、支払条件等の変動要因を織り込んだキャッシュフローを計算
  3. 2.の額に割引率を使って、期末まで割引計算

なお、この給付算定式基準による場合、勤務期間の後期における給付算定式に従った給付が、初期よりも著しく高い水準となるときには、当該期間の給付が均等に生じるとみなして補正した給付算定式に従わなければなりません。

退職給付債務の算定プロセス(給付算定式基準)

退職給付債務の算定プロセス(給付算定式基準)

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