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忍び寄る「老後破産」の脅威! 老後の生活資金、どう考えていますか?(2015年秋)

はじめに

「老後破産」「下流老人」といった言葉が、マスメディア等で取り上げられているのをご存じでしょうか。老後を迎え、生活費すらままならない貧困状態での生活を強いられている人は、すでに200万人いるのではないかと言われています。

さらに言うと、2015年からマクロ経済スライドによる調整が始まり、公的年金の所得代替率(※)は低下する方向に進んでいます。老後の主な収入源である公的年金が縮小する、ということが老後の生活資金について計画する際に与える影響は小さくないでしょう。

(※)年金を受け取り始める時点(65歳)における年金額が、現役世代の手取り収入額と比較してどのくらいの割合か、を示すもの。主に厚生年金において用いられる。

こうした背景を考慮し、これから老後を迎えていくことになる、20代~50代の男女を対象に、老後の生活資金に関する意識調査を行ないました。「老後破産」の危機が迫る時代に、老後の生活のための資金について、人々は何を考え、何を思っているのか。以下に、結果についてレポートします。

調査概要

  • 実施時期:2015年10月
  • 実施方法:インターネットによるアンケート
  • 調査対象:20代~50代の男女
  • 回答総数:550

20代~50代の10人中9人は老後の生活資金に不安!?

Q.老後の生活資金、不安?

調査結果から

「不安がある」と答えたうち、「非常に不安」と考えている人が半数を占めています。

20代では「特に不安はない」という回答が全体平均の倍以上の割合を記録し(12.3%)「不安がある」という回答は全世代で最も低くなっています(80.7%)。しかし「非常に不安」と答えている割合は全体平均を上回りました(45.6%)。

30代・40代の「不安がある」と「不安がない・その他」の割合はほぼ同等で9:1です。ただし、40代の方が「非常に不安」という回答が多くなっています。

50代は他の世代に比べて「多少は不安」という回答が多く(29.8%)、「非常に不安」という回答が少ない(35.1%)結果となりました。

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5人に3人が、老後の生活資金源としてあげたもの、それは…?

Q.老後の生活資金・収入源は?

調査結果から

1位「給料(働くこと)」はどの年代でもトップとなり、半数以上が選択しています。世代別では20代が最も多く(70.2%)、年代が上がるごとにその割合は下がっています(50代では56.0%)。

2位「貯蓄」は20代(52.6%)・30代(54.6%)では半数を超えているのに対し、40代(44.8%)・50代(40.8%]は半数を切っており、世代間における意識の差が多少見受けられます。

3位「退職金・企業年金」は受給開始が近い50代(30.4%)を上回り、20代が最も多く(36.8%)、若い世代の意識の高さが際立つ結果となりました。

その他の回答では、「資産運用」「養老保険・個人年金」などが20代では低くなっています。逆に「養老保険・個人年金」は50代では「退職金・企業年金」と同じくらい高く、具体的な老後に向けた対応の選択肢として有力なのではないかと考えられます。

「考えているものはない」とした人は1割に満たず、公的年金以外の収入源が必要であるとしてなんらかの方法を考えている人がほとんどとなっています。

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退職金・企業年金は…?

 Q.退職金・企業年金は重要?

調査結果から

「重要だと思う」層と「重要ではないと思う」層だけを比較すると約20:1の比率となっており、退職金・企業年金が老後の生活資金を考えるうえで重要という意見が圧倒的に多い結果となりました。

世代別では、50代において「非常に重要」という回答が半数を超えており(51.8%)、退職金・企業年金を受け取る時期が近づいていることから、より重要性に対する意識が高まっているのではないかと考えられます。

一方で、20代においては「まあまあ重要」が他の世代を1割程度上回り(33.3%)、「非常に重要」と合わせて重要とした割合がもっとも高くなっています。老後が遠い若い世代にも、将来の生活設計を考えるうえで、退職金・企業年金が果たす役割の重要性が意識されている様子が伺えるのではないでしょうか。

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