サイト内検索

企業年金制度見直しの動向について~「日本再興戦略」と「規制改革実施計画」の公表―2015年6月のトピック

6月30日に「日本再興戦略」及び「規制改革実施計画」が閣議決定され、企業年金部会で議論された企業年金制度の見直しに関する内容が一部が盛り込まれました。 以下、その内容について紹介します。解説を見る→

IICパートナーズ コンサルタント 向井 洋平
著者プロフィール
掲載日:2015年7月24日

解説

確定給付企業年金の制度改善について

まず、「日本再興戦略」改訂2015では、確定給付企業年金の制度改善として、

企業が企業年金を実施しやすい環境を整備するため、確定給付企業年金制度について、運用リスクを事業主と加入者で柔軟に分け合うことができるようなハイブリッド型の企業年金制度の導入や、将来の景気変動を見越したより弾力的な運営を可能とする措置について検討し、本年中に結論を得る。

としています。

「運用リスクを事業主と加入者で柔軟に分け合うことができるようなハイブリッド型の企業年金制度」としては、例えば、あらかじめ約束した給付に対して積立状況に応じた調整を行うような仕組みが考えられます。

ハイブリッド型の制度はどうしても複雑になりがちなので、いかに理解しやすい制度とするかが1つのカギになるでしょう。

もう一つの「将来の景気変動を見越したより弾力的な運営を可能とする措置」については、日経の1面でも報じられた通り、将来の運用悪化に備えて景気の良い時に掛金を積み増し、事前積立を可能とする仕組みを指しています。

企業にとっては損金算入額を拡大できるメリットがあり、実際に新聞報道を見たいくつかのお客様よりお問い合わせをいただいています。

規制改革実施計画に盛り込まれた内容について

一方、規制改革実施計画に盛り込まれた内容は以下のとおりです。

確定拠出年金における承認・申請手続の簡素化については、規約変更内容の一部に関して厚生労働大臣の承認事項から届出事項への変更が検討されるものと考えられます。

また、実施事業所の減少に係る掛金の一括徴収額の計算方法の見直しについての具体的は内容は以下のとおりです。

実施時期についてはいずれも平成27年度とされていることから、今年度中にも省令の改正が実施されることになりそうです。

掲載日:2015年7月24日

Facebook
Google+